ツールドフランスの日本人歴代選手を大特集!

公開日: : 最終更新日:2019/01/08 ロードバイク

毎年フランスで、7月に行なわれる世界最大級の自転車プロロードレース「ツールドフランス」。約22日間で3300kmもの距離を、約170名の屈強な男達が走り抜けます。

オリンピック・ワールドカップに次いで世界で観られているこのツールドフランス、もう100年以上の歴史があるのですが、日本人って出場したことあるんでしょうか・・・??

この日本で、そんなすごい大会出場できるの?何人くらいいるの?そんな疑問が頭をよぎると思います。

なので今回は、過去に
ツールドフランス出場経験のある歴代の日本人選手を特集します!

これを読んで、今年のツールドフランスに出場する日本人選手を応援しましょう!

 

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目次

ツールドフランスの日本人歴代選手は誰?何人なの?

ツールドフランスの日本人歴代選手、それは

  • 河室競選手
  • 今中介大選手
  • 新城幸也選手
  • 別府史之選手
    です。なんと、4人もいるんですね・・!

    この凄いレースに過去4人も日本人が出場したことあるなんて・・。すごい!それではこれらの選手を詳しく見ていきましょう♪

     

    河室競(かわむろきそう)選手

    日本人で初めてツールドフランスに出場した選手です。1926年の第20回と1927年の第21回に出場しました。しかしながら両レース共に第1ステージでの途中リタイアで終わってしまったそうです。

    川室さんは1892年に、神奈川県横浜市で生まれました。兵役が終わると川崎造船所に入社して仕事をしていたのですが、1918年に出来上がった船をフランスに届けるとそのままフランスに住むことになります。

    そしてフランスで技術者として仕事をしながらアマチュアの自転車レースで活躍しました。(いきなりアマチュアレースで活躍するなんて・・凄いっ!)そしてプロの自転車ロードレース選手としてヨーロッパで活躍されたそうです。

    約90年前にこんな日本人選手がいたなんて・・凄いですね。名前が「競」と書いて「きそう」。もう、プロの自転車ロードレース選手になるべくして生まれてこられたような名前ですね!

    河室競金栗四三

    そういえば日本人で初めてオリンピックに出場した金栗四三さんという方が熊本にいらっしゃいましたが、なんだか名前が似てる感じがします・・。金栗さんが生まれた年が1891年との事なので、同じ時代を生きたお二人なんですね~

    この金栗四三さんは私が住む町の近くの出身なんです!なので金栗さんのゆかりの地をロードバイクで走ってみました→「金栗四三ゆかりの地をロードバイクでツーリングしてみたよ!

     

    今中大介(いまなかだいすけ)選手

    今中選手は1963年広島県広島市生まれの元プロの自転車ロードレース選手です。ヨーロッパに渡り3年目にしてツールドフランスに初出場しました。

    しかし第13ステージまでは何とかチームに貢献していたのですが、第14ステージでタイムオーバーにより失格となってしまいました。

    大学で修士号を取得し、シマノ(自転車の部品や釣り具で有名ですね)に入社。国内でプロの自転車ロードレース選手として活躍し、ヨーロッパでも活躍。引退後は、実業家や国内プロチームのアドバイザーとして活躍されているそうです。

    河室競さんが最後ツールドフランスに出場して70年後、近代ツールドフランスに初めて出場した選手となっています。(近代ツールドフランスとは、1930年以降のツールドフランスの事です)

    恐らく日本人でも数十年ぶりのツールドフランス出場。そのプレッシャーは半端なかったと思います・・・!そんな中13ステージも完走したなんて素晴らしいですよね。私熊ノ助なんて、50キロ走らないうちからゼーゼー言ってます笑

     

    別府史之(べっぷふみゆき)選手

    別府史之選手は1984年神奈川県茅ケ崎市出身のプロ自転車ロードレース選手です。そしてなんと、日本人初のツール・ド・フランス完走者の1人です!(すごいですね~!)

    第96回のレースツールドフランスに出場しました。このレースで別府選手は、各ステージで大活躍を見せ、最終ステージであるパリで敢闘賞を受賞し表彰台にも上っています。

    別府選手は2018年現在でもアメリカのプロチーム「トレックセガフレード」というチームで活躍中です。

     

    新城幸也(あらしろゆきや)選手

    新城幸也選手は1984年沖縄県石垣島出身のプロ自転車ロードレース選手です。新城選手はなんと、2009年・10年・12年・13年・14年・16年・17年の7回も出場している選手なのです!凄いっ!しかも全て完走しています・・・。

    そして別府史之選手と同様、日本人初のツール・ド・フランス完走者の1人出もあります。

    この7回のレースの中で、敢闘賞を2回も獲得し日本人初の表彰台に上がりました。新城選手は今現在、「バーレーンメリダ」というチームに所属しています。2018年はツールドフランス出場はなりませんでしたが、今後の出場期待しています!

    敢闘賞って何!?

    敢闘賞とは、そのステージを果敢に戦い抜いた選手に与えられる賞の事です。「果敢に戦い抜いた」という判断は実は審判の主観によって判断されます。

    主観と言っても、敢闘賞に選ばれる選手にはある条件があります。それは、「逃げ」です・・!

    逃げってどゆこと!?と思われるかもしれませんが、これはレース中に集団から離れて先の方に「逃げる」事でレース全体をコントロールするのです。

    逃げた選手または逃げた少人数の選手は周りに選手がいないので、風の影響をもろに受けて体力を削られます。それでもめげずに頑張ってレースを完走した選手が「敢闘賞」をもらう事が出来るのです。

    なかなか説明が難しいですが要は、「頑張った選手」という事です・・・!

     

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    熊ノ助のイチオシ選手

    ズバリ、「新城幸也選手」です!!

    私がロードバイクに乗りたいっ!と思った時、初めて知った日本人のプロ自転車ロードレース選手なのです。

    上記でも紹介しましたが、7回のツールドフランス出場と完走は日本人では彼しかいません。しかも初出場の2009年の第2ステージで、5位という結果を残しています!

    30代半ばにしていまだ第一線で活躍している新城選手を見ると、自分もまだまだ頑張らなきゃ・・と思わされます。

    そんな彼に憧れた若い自転車乗り達が、ツールドフランスを夢見て「プロ自転車ロードレース選手に俺はなるっ!」と奮起してくれることを祈っています。

     

    ツールドフランス今後の日本人選手の活躍は?

    歴代4人もツールドフランス出場選手がいるなんて凄い!と思う反面、4人しかいないのか・・と思う人もいると思います。私熊ノ助も、最初は少ないなと思いました。

    ツールドフランスに出場するには、世界最高峰のロードレースリーグである「UCIワールドチーム」もしくは「UCIプロコンチネンタルチーム」の中のチームに所属していなければなりません。

    しかもそのそれぞれのチームには数十人から100名を超える選手がいるチームもあります。そこから7月のツールドフランスに向けてたった8人(2018年現在)の選手が選ばれるのです。

    優勝は出来なくても、このツールドフランスに出場する事が夢でプロ自転車ロードレーサーになったという人がゴロゴロいるのが、世界のプロ自転車ロードレースの世界なのです。

    今の日本では、自転車ロードレースが盛んなヨーロッパに比べて、環境が整っていません。プロチームやレースが少なかったり、ロードバイクに小さい頃から親しむ機会も少なく、部活動として自転車競技を行っている学校も少ないです。

    しかしここ数年、その環境が少しづつよくなってきている気がします。漫画「弱虫ペダル」のヒットでロードバイクに乗る人達が増えてきたり、レースとまではいかないまでもロードバイクのサイクリングイベントが全国的に沢山増えてきました。ここ熊本でも沢山あります。

    このような環境整備でロードバイクや自転車ロードレースに目覚めて、プロを目指す人が増えてくると思います!

    なので、5年10年20年後、ツールドフランスで日本人選手が活躍する姿を見る事が出来る可能性は十分あると思いますよ!

    「あの時熊ノ助さんの走りを見てロードバイクに乗り始めましたっ・・・!!」と言ってくれるプロ自転車ロードレース選手が、将来現れてほしいと思います・・・(笑)!

     

     

    まとめ

    ツールドフランスの日本人歴代選手は、

    • 河室競選手
    • 今中大介選手
    • 新城幸也選手
    • 別府史之選手

    の4人という事が分かりました。

    河室競さんが初出場し、そのバトンを今中大介選手が引き継いで新城幸也選手・別府史之選手に受け渡す。

    この過酷なツールドフランスで日本人選手が活躍してると思うとワクワクするし、どんどんこの4人の選手の後を追いかけて沢山の日本人プロ自転車ロードレース選手が出て来てくれると嬉しいです!

    最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!

     

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